マセラティ:新型グラントゥーリズモ・プリマセリエ・75アニヴァーサリー・ローンチエディション
新型グラントゥーリズモに早くも限定モデルであるプリマセリエ、75アニヴァーサリーが加わった。
築地本願寺で開催されたジャパンプレミアでお披露目された。本願寺の玄関広場には、かつてのグラントゥーリズモが2台並んでいる。左は3200GTアセットコルサ(V8エンジン)、右が3500GT(直6エンジン)という布陣だ。2台とも共通する点は、フル4シーターのグラントゥーリズモである。
新型グラントゥーリズモはA61500ピニンファリーナが登場した1947年から数え75年目にあたることを記念して発売されたモデルだ。外装色はグリージョラミエラと命名された色で、水色のシルバーのマットカラーだ。ヘッドレストには75th anniversayのロゴの刺繍。サイドにある3連エアダクトは赤いパーツ、ホイールキャップは75thの文字など特別な装備が数々備わる。
もう1台展示されているグラントゥーリズモは、プリマセリエ・プリズマというネーミングで、フォーリィセリエである。こちらのモデルは、ボディ全体が非対称のペインティングが施され、ボディには今までのマセラティ車の名前が記載されている。メキシコ、キャラミ、インディなどの文字が見てとれる。
どちらのモデルも今予約してもおそらく1年は待つことになる。予約して気長に待つことも楽しみの一つかもしれない。きっと、筆者のグレカーレと同じく、忘れた頃に納車されることでしょう。
マセラティ:29thマセラティデイ2023に行ってきた。
毎年、参加者がうなぎ上り増えていくマセラティデイ。
今年は、参加台数は延べで60台以上となった、筆者の記憶では史上(クラブ30年間)最多であると思う。参加車両はバラエティーに富んでおり、50年代のマセラティ、スーパーカー世代、ビトゥルボ世代、2000年代以降のフェラーリ世代、最新モデルなどほぼ偏りもなく揃っているのだ。よくある現行ギブリだけとかグラツーだけ、ビトゥルボだけなど偏った集まりにはならない。流石に世界的に認められたマセラティオフィシャルカークラブだからだ。そういう意味で本当にマセラティを愛しているならば、マセラティクラブオブジャパンに所属することが、王道なのだ。
3500GT、ミストラルスパイダー、メキシコ、ギブリⅠ(2台)、ギブリスパイダー、インディ、ボーラ、ロイヤル。錚々たるクラシックマセラティが並ぶ。
1990年代はもちろんビトゥルボのデトマゾ世代だ四角いボディは今でもファンは多い。筆者も最初に乗ったマセラティは222Eだ。
そして2000年代は、3200GT、クーペ、グランスポーツ、スパイダー、クアトロポルテ5が並ぶ。
グラントゥーリズモ、グランカブリオ、クアトロポルテ6、ギブリ3、レヴァンテ、グレカーレと最新のマセラティ迄並ぶのだ。
かつて20年以上前は、マセラティはマイナーブランドで、アルファロメオやランチアより認知度も低く、肩身の狭い扱いだった。しかし今やランチアは日本では正規輸入されず、アルファロメオはブランド戦略の失敗によって、ご販売数は急激に低下した。アルファロメオの販売数はマセラティと比べれば日本国内ではほぼ同等なのだ。アルファはマセラティの価格的に半分ぐらいなので、販売台数が同じとすれば、その売り上げと利益はマセラティが完全にアルファロメオを打破したことは推して知るべしだ。
マセラティ:今どう?私のグレカーレ!(3)
なんとトラブルが発生!!
しかしご安心を。グレカーレ本体のトラブルではありませんが、これはかなりの問題だと思う。
これは任意保険の契約時に起こりました。筆者のグレカーレは最新の安全システムをオプションで満載にしている。クルマ購入時に必ずほとんどの人が加入するのが任意保険なのだが、任意保険には様々な割引がある。その一つに先進安全自動車(ASV)が装備されている場合に、ASV割引が適用されるのだ。
適用条件は次の2つの要件がある。
1、メーカー標準装備またはメーカーオプションのAEB(衝突被害軽減ブレーキ)を装着していること。
2、ご契約のお車の型式の発売年月が「ご契約の保険始期日の属する年から3年前の4月以降」であること。
勿論、筆者のグレカーレはこの2つの要件をクリアしているのだが、筆者のグレカーレは「1」の要件を満たしていないというのが、当該の保険会社の見解なのだ。そんなはずが無いのは、マセラティファンなら誰もがわかっている事なのだが、その保険会社は認めないのである。その保険会社の判断基準は、ここのデータを基にAEBの有無を判断してるのだ。
損害保険料算出機構 https://www.giroj.or.jp/ratemaking/automobile/vehicle_model/
このサイトではグレカーレGTは、ご覧の通りAEB装着による割引の対象と記載されているのだ。
型式別料率クラス
メーカー : マセラティ | |
---|---|
車名 | 型式 |
グレカーレ | MGR20A |
補償内容 | 料率クラス |
---|---|
対人賠償責任保険 | 7 |
対物賠償責任保険 | 7 |
人身傷害保険 | 9 |
車両保険 | 14 |
AEB の装着による保険料の割引 | 対象 |
補償内容 | 料率クラス |
---|---|
対人賠償責任保険 | 7 |
対物賠償責任保険 | 7 |
人身傷害保険 | 9 |
車両保険 | 14 |
AEB の装着による保険料の割引 | 対象 |
結局、その保険会社は決まりきった仕事の流れの中で、判断することしか出来ず、AEDを装着しているにも関わらず適応対象外の一点張りなのだ。
現在、この件は闘争中なのだが、おそらくAED装着車として、承認する方向性が見えてきた。なんとも厄介な話である。現在、グレカーレオーナーの方、これからグレカーレを購入予定の方、くれぐれも任意保険を契約する際は、AED装着車(つまりASV割引)であり、適用するモデルであることを踏まえて任意保険の契約をしてください。
その後、筆者は直接マセラティジャパンに筆者のグレカーレがAED(衝突被害軽減ブレーキ)が装備されていることを確認したところ、間違いなく装備されていると承認頂いている。(8月11日現在)
マセラティ:今どう?私のグレカーレ!(2)
筆者のグレカーレは、私のところに来て1週間が過ぎた。
その間に納車後の即軽井沢行き、その後伊豆へのショートトリップなどした結果、早くも走行距離は1、000Kmを越えた。納車時の説明を受けた時に1年かあるいは1万5千キロのどちらかを超えた時点が、次回の点検日だという。その間は何もしなくても良いのだという。それは更にエンジンオイルの交換さえもしなくて良いという。なんてこった!
筆者の頭の中には、「新車購入後の1ヶ月1,000kmが、初めてのオイル交換時期に最適」の呪文が刻まれている。今やマセラティでさえ、そんな過去の「慣らし運転」の仕来たりはもはや過去の遺物と捉えているようだ。それは多くのメーカーが、環境汚染の配慮から極力廃油は出さない方針を掲げているからだが、加えて、部品の精度も飛躍的に向上しているために各部をなじませる為の、慣らし運転はほぼ必要ないということなのだ。
筆者のような高齢者ドライバーは、今だに新車のエンジンは慣らしが必要で、1,000Km走行時の金属片で汚れたエンジンオイルを交換したい気持ちは空振りに終わるかもしれない。勿論、メーカーが推奨する1年間か1万5千キロのどちらかに達する前に、エンジンオイルを交換するにのは勝手だが、自腹での交換費用と無駄な行為となるかもしれない。
マセラティ:今どう?私のグレカーレ!(1)
筆者のところに来てから丁度1週間が過ぎたグレカーレ。
前回にも書いたが、やはりグレカーレは所詮SUVなので、どう見ても堂々としたグランツーリスモ的な走りにはなれない。ネックはやはり運転視界の高さと、AWDの走りに起因すると思われる。というか筆者からすればSUV初心者であり、かつ古くからのマセラティファンでもあるのだが、ではグレカーレもお気に入りになるのかと言われたら、今の段階ではそれはNOに近い。つまりその時代のマセラティが好きだった人は、一生そのマセラティは初恋の人であり、そこに各々のマセラティ像がつくられるのだ。結果筆者の基本はデトマソ時代の222がずっと基本にあるのだ。逆に言えば新たなSUVとしてのマセラティファンを沢山増えることは間違いないだろう。
さて、話はそれたがグレカーレは「あなたの日常を格別なものに。」と謳われている。筆者は毎日は乗っていないが、日常用の足としてどこまで使い勝手良いのか探求したいものだ。エンジンの始動は至って簡単だ。始動ボタンを押せば一発でかかる。そして各モニタに一気に現在のパフォーマンス状況が一目瞭然で判る。しかしこれは最初のうちは厄介だ。メータークラスタの中は丸でネオンサインの様に輝いている。それはまるで繁華街の如く豪華絢爛に輝く。小さなマークが10個以上は並べられ、1瞬で今のクルマの状況を判断しなければならない。やっとそれが慣れてきた。その情報を提供する画面がセンターに並べられた2つの巨大なモニターなのだが、最初にグレカーレを使用するのに必要なもは、実はスマホの画面を拭くクリーナ布だった。
なぜならご存知の通りグレカーレには2つの大きなモニターで、全てのスイッチはこのモニターから選んで、押すわけだ。ドライブして1時間もすれば、画面は指紋だらけとなる。これは流石にいかんと思い、急遽スマホやIpadの画面を拭くクリーナ布を常備することにした。
マセラティ:今何処?私のグレカーレ!(最終回)
遂に私のグレカーレは、7月29日に私のところにやって来た。
予約をしたのは、昨年の5月末なので、実に1年と2ヶ月も待ったことになる。長かった様な短かったような待ちの日々であった。いずれにしても、今までマセラティを注文してから納車までに最長待ち時間となった。
7月29日は以前より、マセラティ仲間と軽井沢に集まる計画があったので、納車後のグレカーレで即ロングドライブをすることになった。そして「今何処?私のグレカーレ!」今回が最終回だ。
これから先グレカーレとお付き合いするにあたり様々な出来事も今後も発信していくので、乞うご期待して頂きたい。まず関越自動車道と上信越自動車道を走った最初のインプレッションは抜群に運転しやすいことだ。それはSUVというキャラクターにある運転視界の高さが、遠くの前方を見通してドライブが出来る安心感があることだ。そしてエンジンが4気筒の2000ccという小排気量エンジンであるにもかかわらず、2250rpmから最大トルクを発生させているおかげで、車重が1870KgのグレカーレGTであるが軽快に加速してくれるのだ、お陰で高速道路も100km/h走行でも余裕のあるクルージング走行ができるのだ。
ただギブリのセダンから乗り換えであったので、家族の意見としては、ギブリのホイールベース(3000mm)がグレカーレと比べると100mm程長いので乗り味はギブリの方が若干好ましいということだ。ここにSUVとセダンのキャラクターの違いがある。また上信越自動車道では軽井沢ICまでのほぼ登り坂が続くが、このようなシチュエーションでは、トルクフルなエンジン特性のお陰でグイグイと加速していく、ハンドリングはほぼニュートラルで、安定しているステアリングは軽く握っているだけでも大丈夫だ。ただ、グレカーレはSUVというキャラクター上、基本AWDの走りなので、若干ステアリングにトルクを感じる。対するギブリはFRなので、フロントタイヤは操舵感オンリー、リアタイヤが駆動オンリーの感覚は、筆者のようなFR信仰者にとって自然に馴染みやすい。グランドツーリングにはやはりFRなのかもしれないが。。そういえば、今度のグランツーリスモもグレカーレと同様にAWDだ、FRかAWDは、今後のグランツーリスモの評価に関係して来るかもしれない。
納車後の即のロングドライブなので、多数のアクティブドライブシステム機能の使い方はまだ全く解らない。これから取扱説明書を熟読して、その使い方や機能やインプレッションは追ってレポートする。
乞うご期待を。